COLUMN

- 塾長のコラム -

2025/10/27 (月)

第1回 : やる気はいらない ― 習慣が勉強を支える

塾長の脇文広です。

勉強しなきゃいけないのはわかっているのにちっともやる気が出ない、とい状況に陥ることってよくありますよね。塾で面接していても、そう言って嘆く生徒は少なくありません。

しかし、不安定で、いつあらわれてくるのかよくわからない「やる気」に依存して勉強に向き合うのは、非効率的です。また、やる気の出ない自分を責めることで自己肯定感が低下し、さらにやる気がなくなる、という悪循環に陥ってしまいがちです。

実は、やる気なんていらないのです。そもそも人間は、常にやる気に満ちて動ける生き物ではありません。実際、プロ野球のイチロー選手や王貞治選手でさえ「本当は練習なんてしたくない」と語っています。

ではなぜ、彼らはものすごい努力を継続できたのでしょうか。

それは、「やる気がなくてもやれる仕組み」を持っていたからだと思います。


勉強を続けるカギは「やる気」ではなく「習慣化」

勉強が続くかどうかを決めるのは、やる気ではありません。必要なのは、習慣化の技術です。たとえば、毎日歯磨きをするのは「習慣化」しているからであって、べつにやる気満々で行動しているわけではありませんよね。それと同じで、勉強も「当たり前の行動」に変えてしまえば、気分に左右されずに継続できるのです。

では、どうすれば習慣化できるのか、ちょっとした工夫を2つ紹介します。


 考える前に動く

勉強するうえで一番つらいのは「行動を起こす前に考えている時間」です。冷たいプールに入るとき、足だけを水につけて躊躇しているより、一気に飛び込んだ方が楽になるのと同じ。勉強も、考える前に動くこと。「やりたくないな」と脳に感じさせる隙を与えないようにするのです。

スムーズに勉強を開始するにはちょっとした秘訣があります。それは、ノート整理や、英文の音読など、「軽い作業」から始めること。作業的な学習を20分ほど続けると、脳内に「ドーパミン」と呼ばれる「やる気のもとになる物質」が生成され、脳が集中モードに変わっていく、と言われています。(これを「作業興奮」といいます。)


 強制力を利用する

「やる気が出たらやる」では、いつまでも始められません。だからこそ、やらざるを得ない環境を自分で用意することが大切です。

例えば:

  • 図書館や塾など「勉強しかできない場所」に行く
  • 友達や家族に「夜9時までに課題をやった」と報告する
  • 勉強仲間と進捗を共有し合う

「逃げ場がない状況」をつくることは、意志力が弱いと感じる人ほど効果的です。


やる気に左右されない人が強い

「やる気が出たらやる」のではなく、「やる気がなくてもやれる仕組みを持つ」。これが努力を続けられる人の最大の特徴です。

「やる気が出ない」自分を責めないでくださいね。自分を否定せず、「工夫すれば必ず動ける」そう信じて一歩を踏み出してみてください。

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